大好きな辻村深月さんの作品。

今回はいつもと少し趣が異なり、ちょっとドタバタ劇的な?感じ。
こういう作品も上手く纏められるんだなぁと感心しました。
こちらは下巻で、衰退していく過程のお話。

マスコミや信者の家族からの攻撃で信者を失い、最終的に
教祖・立ち上げ時のパートナー・信者5人の7人での逃避行。

最後まで宗教に染まるまいとしていた教祖自身が
最後に宗教家として目覚める過程はなかなか読みごたえあり。

上下巻合わせて1000ページを超える大作ですが、
一読の価値はあります。
こちらも新興宗教もののお話です。
Amazonの評価がかなり高く、気になって一月程度前に購入していたのですが、
他の用事があり読み終わったのが本日・・・。

こちらも上下巻構成で、やはり上巻はのし上がっていく過程の話。
あまり宗教色を押し出さず、教祖にカリスマ性もなく、
サービス業として宗教を運営していく、というのが新鮮でした。
こちらは下巻。

「見たことのない生物」の正体は、個人的には今一。
あれなら正直バケモノ的なものが出てきてくれた方が
ハリウッド的なノリになって好きになってたと思います。

いや、そしたら特効薬サイドの話が丸ごといらなくなったり、
そもそもミステリーじゃなくなったりと色々あるのは分かりますが・・・。

悪くないけど特別良くもないと言う印象でした。
全体的に本当に惜しいと言うか、もうちょっとどこか変えただけで
凄く好きになる気がするんですけどね・・・。
アメリカ映画とかでありそうなストーリー。

未知の生物の抹殺命令を出されたアメリカ人と、
不治の病に対する特効薬の開発を進める日本人大学院生の
2人を主軸に物語が進んでいくわけですが、
ある所でこの2つの話がリンクして1つの壮大な話が見えてくる。

と言う感じなのですが、色んな人物にスポットを当てすぎているせいで、
ちょっと散漫な印象かなぁと言う気がします。

もう少し的を絞って、ページ数を抑えると
もっと締まりのある良い物語になったんだろうなぁと思います。

これは上下巻ものを読んだ時に時々思うのですが、
上下巻で出すことを前提にしているのか、
ページの嵩増しとしか思えない内容が時々あるように思います。

中には本当に上下巻必要なボリュームのものもあるんですけどね。
最近いくつかの書店で平積みされていたのが気になって、読んでみました。

桜川衛と都築祥子の2人の主人公をメインにい話が進んでいくのですが、
今一祥子の気持ちに共感できず、祥子視点の章は若干苦手でした。
逆に衛には共感できる部分が多かったので、衛視点の章はとても好きでした。

中盤がずっと祥子視点なので、途中まで読んで正直駄作と切ってしまいそうになりましたが、最後の衛の章で何とか良いところまで来たかな?と言うのが正直な感想ですね。
今が旬の百田尚樹氏の短編集です。

一つの話が大体20ページ弱なのですが、どれも起承転結がしっかりしていて面白いです。
怖いミステリー系の話もありますし、ちょっと笑ってしまうような話もあり、バラエティーに富んだ本でした。
帯にあるような「衝撃のラスト」ではないものも多いので、そこだけ過度に期待しなければ間違いない作品だと思います。
感想は上巻のレビューに書いた以上のことはありませんが、今年は読んだ本の数をカウントしたいので、とりあえず記録まで。

今年は出来れば100冊くらい読みたいのですが、流石に無理そうかなぁと言う気もします。
amazonのレビューの数を考えると、恩田陸の代表作的なものですかね。

高校が舞台の青春物、こういう感じは好きですね。
伊坂幸太郎の「グラスホッパー」の続編です。

登場人物の変更はありますが、ノリは前作と同じで、著者のファンなら間違いなく楽しめるのでは?

登場人物に「王子」なる極悪中学生がいるのですが、自分は彼がさっさと死ぬことばかり祈りながら読んでました(笑)
2014年の読書第2弾(3冊目)。

精神科の病院に入院する患者の症状を巡るお話。
上記本線の話とは別に、病院の謎を巡る話も並行して進みます。

本線の話は面白いと思います。
入院患者は境界例なのか、あるいは多重人格なのか。
担当医の苦悩と決断の流れが伝わってきます。

同時並行の話の方は、正直本線との絡みは少なく、
なくても良いのかなぁと言う気はします。
この話単独で見ると悪くないのですが、
本線との絡みの少なさがどうにも気になりました。

総合的には普通に面白いので、
読んで損のない本でした。
ラストはベタですが、自分はこのラストが好きです。
今年は久しぶりに色々本を読んでみようと思っています。
年始最初に読んだ本がこちら。

元証券会社勤務のホームレスが、妙なカリスマ性を感じる美形のホームレスの男、読心術に長けた占い師の男と新興宗教を立ち上げるお話です。

かなり暗い話で、正月から読むにはちと重い気もしましたが、話はとても面白かったです。

主人公のラストはとても悲しいですね。
WAT

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