実は読み終わってから大分時間が空いてしまったのですが。。。汗

普段、精神論と思われがちな言説に関して、
実は脳科学的に考えて良いんですよ~という本です。

例えば、「好きこそものの上手なれ」とか。
嫌な事は脳に入りにくいんだとか。脳科学的に。

そう言った知識は得られるのですが、
本に書いてあることを実践しようと思うと、なかなか難しいよね~、と。

だって、今まで嫌いだったものをいきなり好きになれって言っても難しいじゃん?

それでも、所々ためになることはあるので、買って読む価値はあると思いますよ。
例えば、ブログや日記を書くのが脳科学的に良い、とかね。
なんとな~く面白そうだったので購入してみました。
まだ1週しか読んでおりませんが、感想を書いておきます。

まずこの本、「節約の王道」というタイトルですが、
この本から節約のノウハウを学ぼうとすると痛い目に遭います(笑)
いや、ほんとに(笑)

amazonのレビューでも書かれていますが、
この本は著者「林望」の周りに流されない頑固な生き方をウォッチして、
ニヤニヤするような楽しみ方をするのが「王道」です。

実際書いている内容も結構論理展開が強引で、
とりあえず最後に節約って言っとけばなんとかなるだろって、
意図が見え隠れしています(笑)

なので、節約とかは一切考えないで、
「こういう生き方している人もいるんだなぁ」と、
人間観察をするように読むと、案外面白いですよ(笑)





これだけだとつまらないので、一応真面目に。

林望氏の言いたいことは、

・限りある人生において、時間を無駄にすることこそ最大の浪費
・病気などで時間を失うのはもったいない
・病気にならないために、健康的な生活をしよう
・たばこ、ダメ!!
・ついでに食事も気を使うといいよ!
・するとお金がういた!すごい!

と言った所かと思います。

著者が重きを置いているのが、「金」ではなく「時間」なので、
ここを間違えると期待はずれになります。

著者的には、「金」の節約は「時間」を無駄にしない試みの結果生まれた
副次的なものに過ぎません。





あと、林望氏が結構「こんな俺かっこいい!」論調なので、
それをニヤニヤしながら読むのがいいと思いますよ(笑)
買ってから読破するまで、思いの外時間がかかってしまいました。
2週目はさらっとですが、一応、2週読みました。

この本では、会話を始める時の話題選びや、会話を続ける時のリアクションのコツなどが記載されてしますが、どうも読んでいて、もやもやした感じがありました。

その「もやもや」を具体的に表現することが難しいのですが、「この本は本当に会話スキルを求めている人よりも1ランク上の人を対象にして書かれたものではないのか」という感じでしょうか。

1を2にするけど、0を1にはしてくれないような感じと言った感じかもしれません。

多分、本当にこれを必要としている人はこれを読んでもどこかもやもやした感情が残るのではないかと思います。

購入を検討する際は、amazonの評価を鵜呑みにせず、一度さらっと立ち読みしてみることをお勧めします。
最近はちょっと異様な位にビジネス書ブーム。

今はビジネス書と言うにはちょっとソフトなものが多いけど、
その内本格的なのにも手を出したいです。

ただ、読書ばかりしているとその分ゲームやる時間が圧迫されるんですよね・・・

あんまりオラタンやれてないです。





さて、今回挙げたこの本、漫画形式で知ってるようで知らない言葉の由来などを紹介しています。

例えば、「すっぱ抜く」の「すっぱ」って何ですか?って感じのノリです。

こういうの結構好きですね。

別に役に立つものでもないけど、豆知識的な感じで。

手持ちのものを読み終わったら買ってみようかなぁ。
1時間半程度で読破。

正直、読後感の悪さという意味では今まで読んだ小説の中でダントツでした。

500円と1時間半を返して欲しい位です。

以下、ネタバレを含む批判的な内容です。













■ストーリー
大学のテニスサークルの同期8人が見知らぬ部屋に拉致された。
その部屋にはドアは1つしかなく施錠されている。
その横にはボタンがあるが、ドアはボタンを押している間だけしか開かない。

つまり、その部屋から脱出するにしても誰か1人は残らなければならない。
8人が考えている時、壁穴から部屋に水が入ってきた。
それは、残った1人が死ぬことを意味していた。

1人の犠牲と引き換えに、次の部屋に進んだ7人を待っていたのは、
始めの部屋と同じ作りで、違うのは部屋に充満していくのが水からガスに変わったのみの部屋。

次も、またその次も・・・。

7人の死を目の当たりにし、ついに1人残された主人公は最後の扉を開けるが、
そこには自分と同じく部屋を脱出した人間が6人。

そして主人公を含む7人を待ち受けていたのは、始めと同じ部屋。

全員が狂気に満ちた決意を持つところで物語が終了している。





■批判点
・グロければ良い?
まず、グロければ良いみたいな意図が見え隠れしていて、
浅はかにすら感じてしまいます。
無用なグロさと言うか、さじ加減を間違えている感があります。
しかも1つはそこまでしてグロくしたいか?と疑問に思いました。
人形が爆発するやつ、あんなの全くリアルじゃないだろ、と。



・人物描写
ページ数の関係もありますが、登場人物1人1人の描写が薄っぺらく、
それぞれの死に対して何も感じることが出来なくなってしまっています。



・救いのない話
この手の物語で自分が期待していたのは、
必ず全員が助かる方法があった、というオチでした。

最後の部屋では、薬が2つ。
恐らくどちらかに猛毒があるという状況。
2つ同時に飲めば中和されて2人とも助かる、
そして今までの部屋でも、それぞれ1つだけ全員助かる方法があった、
なら個人的には良かったと思います。

しかし、結局2人のうち1人が2つ飲んだものの、
期待も虚しく毒により亡くなってしまいました。

ただ死ぬしかない、というのはちょっとつまらなく感じました。



・エピローグ
最終的に、全員が狂気を受け入れているラストは好みではありません。

特に主人公は、途中「何をしてでも生き残る」と宣言した人物を
痛烈に批判している手前、最後にその人物と同じになってしまうのは
物語の薄っぺらさを加速させているように感じます。

人間なんてそんなもんですよ、という作者のメッセージかもしれませんが、
やはり薄っぺらく感じてしまいます。




■結局
最初に書いたとおり、ただただ後味が悪いだけのものな気がします。
正直、この作者は人が死ぬ描写が出来ればなんでも良いんじゃないか、
と思えてくるほどです。

×ゲームはそれなりに良かったと思ったんですけどね・・・。

しばらくこの作者の小説は買わないでおこうかな、と思います。
BOSSの再放送を観つつ、結局2時間くらいで読破。

約250ページと言う短さもあり、非常に読みやすいです。
色々考えながら読むより、さくっと読みきってしまう方がお勧め。

エピローグとプロローグの繋がりは、おっと思う部分もある反面、
エピローグのせいで一気に冷めちゃうって気持ちもある感じ。

多分、もって行き方はいいんだけど、
それを生かし切るだけの文章力がなかったのかな、と素人なりに分析してみる。

それでも、上で書いたようにさくっと読む分には十分すぎる面白さ。





個人的に結構当りだったので、
同じく山田悠介氏の小説をまた買ってしまいました。
おそらく現時点での仙川環氏の最新作。

例によって医療ものですが、さすが今年出版されたものだけあって今までの作品より話の進め方が上手くなってます。

今回は半世紀前に日本から消えたと言われるとある病気の話。

これは本気で面白かった。

救いのないラストがとても好み。

やっぱり人の感情はこうでないと。
最近のお気に入り作家、仙川環氏の作品です。

もと医療ジャーナリストらしく作品もその関係が多いのですが、これは食中毒を扱ったもの。

話の展開が面白かったのですが、最後の落とし方が個人的に好みではなかったです。

事の重大さの割りに和やかな終わり方で、なんだか緊張感に欠ける印象でした。

こういうのが好きな人もいるのでしょうけど、「再発」のラストの方が好み。
ISBN:4062751666 文庫 東野 圭吾 講談社 2005/08/12 ¥790







これ、人の勧めで読んでみました。

東野圭吾は人間の泥臭い部分を描くのが上手いなぁと感心させられます。

フィクションに感じさせない迫力があります。
ISBN:4062758229 単行本 辻村 深月 講談社 2007/08/11 ¥860








これ、結構面白かったです。
上下巻あって結構なボリュームなんですが、漫画みたいなノリでサクサク読めちゃいます。
ISBN:4062639149 文庫 東野 圭吾 講談社 1998/11 ¥880







分厚いし、序盤もたつくからモチベーションを維持するのに苦労したけど、中盤からの流れは良い。

東野圭吾にしては、泥臭い人間関係が存在してないあたり珍しい。
ISBN:4062635070 文庫 東野 圭吾 講談社 1997/05 ¥560







これ、読みやすいのは良いんだけど、あまりキレがないような・・・。
ISBN:4062754614 文庫 森 博嗣 講談社 2006/07/12 ¥660







今まで、森博嗣の短篇小説は何冊か読みましたが、これが一番楽しめた気がします。
長編に比べると物足りなさは確かにあるけど、短篇なのだから詰め込みすぎるよりは良いと思うのです。
ISBN:406273012X 文庫 森 博嗣 講談社 2000/11 ¥770







これで森博嗣のS&Mシリーズは全て読破です。

たまには犯人当てをやってみるぞ!と意気込んでみたけど、見事に失敗しました。
この作品は森博嗣の作品にしては珍しく、主人公に近しい人が犯人です。
今までそんな傾向がなかったから夢にも思いませんでした。

この作品は「幻惑の死と使途」とパラレル構成になっていて、この作品は偶数章を、「幻惑の死と使途」は奇数章を担当しています。
だからと言って、これと言った仕掛けもないのですが、細かいサービス?はあるので是非両方読んでみて下さい。
ISBN:4062732947 文庫 森 博嗣 講談社 2001/11 ¥1,200







さて、S&Mシリーズも本作でラストです。

本作は、恐らく作者もお気に入りであろう真賀田四季が再登場しています。
昨日も触れた通り、作者の得意分野で攻めてきたのかな、という印象を受けます。
この大掛かりで、無茶苦茶な感じが森博嗣らしい。
前作、前々作と比較的堅実なミステリィを描いていたからうっぷんが溜まっていたのだろうか。

作者の世界観は相変わらず理解できなかったけど、作品としては
面白かったです。
特に、最後が。
一番最後を読んだ後は、思わず始めから再読してニヤつきました(笑)

さて、関係ないけどS&Mは「夏のレプリカ」を残して読破です。
この作品、面白いのかなぁ。
犀川&萌絵って感じの話ではなさそうだから微妙。
ISBN:4062731940 文庫 森 博嗣 講談社 2001/07 ¥980







同時に起こった2つの事件、模型の展示会での首なし殺人、大学での扼殺殺人の話です。

意外とシンプルなミステリィだな、と言うのが第一の感想。
森博嗣の描く犯人の思考っていつもトレース出来ない物ばかりだったんだけど、今回は比較的トレース可能な範囲内だったので、わかりやすかったです。
と言っても、犯人がわかったわけではないですけどね・・・。
動機はわかりやすい?です。

700ページと分量は多いんですが、冗長な箇所も少なく、テンポよく読めるので1日あれば読めると思います。

ライフ

2007年7月15日 読書
ISBN:4063415058 コミック すえのぶ けいこ 講談社 2007/01/12 ¥420








最近のドラマでは「ライフ」がかなりお気に入りです。

このドラマ、夜23:10〜という時間帯のおかげか、比較的過激な?描写が出来ていて、相当リアリティあります。
主役の北乃きいもかなり好演しているし、福田沙希がいじめっ子役にはまりすぎ。
福田沙希ってそんな感じのキャラだったっけ?ってくらいにはまってる。
他の生徒役の人も相当はまってる感じ。
やっぱりいじめって結構どこにでもあるから演じやすいのかな。

見終わった後は(俺だけかもしれんけど)かなり気分悪くなるし、そうなるってことは作品として今のところ成功しているってことなのかな。
時々直視出来ないみたいな所もあるけど、なんだかんだで毎週見るんだろうなぁ。
ISBN:4062730979 文庫 森 博嗣 講談社 2001/03 ¥800








S&Mはまだ全て読破したわけではない。
「夏のレプリカ」と、今作以降のものは読んでいないが、今まで読んだS&Mの中では今作がダントツで面白い。

話の大オチは想像したら途中で気づくかもしれない。
俺はあんまり細かいことを考えながら読んでいなかったので、「なんかつじつまが合わない」程度にしか考えなかったけど。

事件そのものに関してもかなり魅力的に描かれていると思う。
同時に発生した2つの密室の謎をめぐる話で、いくつもの仮説の検証を繰り返しされていくのだけど、その度に仮説上の犯人が入れ替わっていき、「結局誰が犯人なんだ!?」というように読者を振り回していく。

敢えて言うなら、エピローグがない方がミステリィとしては最高だったと思います。
幸か不幸か、エピローグがあることで振り回された読者は無事に着陸することが出来てしまうのです。
ISBN:4062730111 文庫 森 博嗣 講談社 2000/11 ¥820







決死の脱出マジックを決行したマジシャンが、脱出した時には胸を刺されて殺されていた。
そして、彼の葬儀の直後、棺から彼の遺体が「脱出」していた。
そんな謎におなじみの西野園萌絵と犀川創平が挑むと言う物語です。

相当体調が悪い時に読んだせいか、なかなかページも進まず、それほど楽しいとは思いませんでした。
どうも、森博嗣は人間の感情とかよりもものの概念とかに重きを置いた記述をするみたいです。
ってことは薄々感じていたけど、確信に変わった作品ではあります。
ISBN:4062647990 文庫 森 博嗣 講談社 2000/03 ¥820








ストーリーはきっとリンク先に記載されていると思います。
端的に言うと、凶器がない密室の謎を解くミステリーです。

こいつは結構面白かったです。
森博嗣にしては、登場人物の感情を掘り下げて描いている方だと思います。
シリーズ連載当初は最終作として用意していたらしいだけあって、犀川や萌絵の関係にも進展があったりでS&Mシリーズが好きな人なら読んで損はないと思います。

それに、今回はストーリーが結構キャッチーだからこれから森博嗣でも読んでみようかなって人にもお勧めできそうです。

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